現在私が暮らすのは、昭和40年代に(旧)日本住宅公団が山を切り開いて造成した住宅地。 すでに半世紀の歴史を刻んでいますから、後期高齢者(75歳以上)の占める割合の高い所です。
朝夕デイサービスの送迎車が行きかう生活道路では、、高齢者のお散歩姿もよく見かけます。
おそらく、高度経済成長を担った世代の多く住む地域では全国的に同様の景色がみられるのではないでしょうか。
令和2年の「高齢社会白書」によると、
〇65歳以上人口は3,589万人で、
総人口に占める割合(高齢化率)も28.4%になったそうです。
65歳以上人口の内訳
「65~74歳人口」は1,740万人(男性831万人、女性908万人) 総人口に占める割合は13.8%
「75歳以上人口」は1,849万人(男性729万人、女性1,120万人) 総人口に占める割合は14.7%
なんと、「75歳以上人口」>「65~74歳人口」です!
老々介護は常態化している
本来長寿は、めでたいことですよね。
ただ、要介護者が増加していることも現実です・・・。
後期高齢者だけの世帯も周囲に散見されますし、ひょっとしたら老老介護や認認介護の状態に陥っているところもあるのではないかと思っています。
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老老介護とは・・・高齢者の介護を高齢者が行うこと。主に65歳以上の高齢の夫婦や
親子、兄弟などのどちらかが介護者であり、もう一方が介護される側
となるケースを指す。
認認介護とは・・・老老介護と同様に、高齢の認知症患者の介護を認知症である高齢
の家族が行うこと。
そんな時の救世主となる社会保険はといえば・・
公的介護保険です。
これを利用すれば、デイサービスや訪問介護、施設サービスも受けることができるのです。
しかし、2000年の制度発足以来、3年ごとに保険給付の見直が行われていますが、その内容をみると、家事援助など「軽易」なサービスは不要ではないか・・・というような流れで、要介護偏重の改正が続いています。
高齢者が自立して生活を続けていくための援助は不可欠ですし、高齢化により同居家族の高齢化も進んでいます。特に単身や高齢者のみの世帯にとっては、要介護になってからのサービスだけではなく、配食や見守りといった生活支援サービスが欠かせません。
65歳になったら 地元の地域包括支援センターへ行ってみよう
高齢者の困ったことに対して、必要なサービスや制度を紹介して解決に導いてくれる場所があります。
各市町村が設置主体となる「地域包括支援センター」です。
ここを利用できるのは、対象地域に住んでいる65歳以上の高齢者、またはその支援のための活動に関わっている方です。
私も実母の介護保険の申請を考えるまでこの存在を知らなかったのですが、介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」なのです。
老老介護や認認介護の状態になるかどうかは分かりませんが、そうなってしまう前にこちらで相談することで、最悪の状態を回避することはできます。
まだ現役感の強い(笑)65歳になったら、センターを利用できる対象者になりますので、念のために是非行ってみてください。どんな相談ができるのかや近隣の利用可能な施設などの情報だけでも、将来への安心につながるはずです。
身近にある制度をフルに利用して、
超高齢社会を健やかに笑顔で過ごしていきましょうね!!!